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  • こうべの食育

「神戸っ子SDGsプログラム」

◎参加児童の感想文はこちら◎

 神戸市学校給食会の本プログラムは、「KOBEハーベストプロジェクト(神戸市建設局下水道部、JA兵庫六甲、プラントメーカー企業)」との協働で実現したものです。

KOBEハーベストプロジェクト」は平成24年、国土交通省の支援を受けて立ち上がりました。神戸市内の下水処理の過程で生じる汚泥からリンを抽出し、野菜の肥料へと活用する取り組みです。平成28年にはスイートコーン(こうべ旬菜)、令和元年には米「きぬむすめ」の栽培で試用が始まりました(きぬむすめは令和2年1月から、市内の学校給食での使用が開始されています)。

 神戸市学校給食会の「神戸っ子SDGsプログラム」では、この「KOBEハーベストプロジェクト」から農業と暮らしの資源循環について学んでもらおうと、小学校への「出前授業」と西区圃場での「スイートコーンの収穫体験」をセットにして展開しています。

 今年度は新型コロナウイルスによる制約のため、出前授業のみの実施となりました。参加したのは、板宿小学校(須磨区)の4年生66人。児童らは2回の授業に分かれ、理科授業の一環として取り組みました。

前半は神戸市建設局下水道部の武村晃太郎さんが、リンと神戸市が開発した再生リン配合肥料「こうべハーベスト」について講義しました。リンは何に含まれているか、リンを用いた野菜栽培の効果など、クイズを交えながら授業が進められました。

 リンを検出する実験も行いました。用意された2つの溶液はどちらも無色透明ですが、スポーツドリンク(リン有)と水道水(リン無)です。リンが含まれている方が試薬と混じると、紫色やピンク色になります。

 後半は、「KOBEハーベストプロジェクト」から生まれた第一号のスイートコーンを栽培する安福元章さん(神戸市西区)から、農業のお仕事についてのお話です。朝、畑から抜いたばかりのスイートコーンの株を持ってきてくれました。これは4月(7日)に種をまき、今朝が初めての収穫だったそうです。圃場の様子を撮影した動画の上映もありました。青々と茂るとうもろこし畑は、映画のワンシーンを思わせる非日常的な風景でした。

 最後は安福さんから、収穫体験ができなかった子どもたちへ、スイートコーンがプレゼントされました。子どもたちはガッツポーズをして喜んでいました。

 この他、神戸市建設局下水道部から花苗と下水から取り出したリン「こうべ再生リン」、栽培用土が届けられました。学校で「こうべ再生リン」を使用したものとそうでないものを同時に育て、花の生育に違いがでるかどうか、児童みんなで観察するそうです。

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