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給食のイチおぃしぃ

“県産” マダイ、マダコ、ハタハタ

~ 県産高級食材、第3弾  ~
兵庫県は北は日本海、南は瀬戸内海を経て太平洋を臨む総延長約800kmにも及ぶ変化に富んだ海岸線を持ち、獲れる魚種も非常に豊富で、全国有数の漁業生産県です。
12月から2月にかけて学校給食で兵庫県産の「マダイ」、「マダコ」、「ハタハタ」が提供されます(「県産高級食材が給食に!」→神戸市のページへ移動)

これは、新型コロナウイルス感染症による影響を受け需要が落ち込んだ生産者を応援し、新型コロナウイルスに負けずに頑張っている児童・生徒の皆さんに地元食材の美味しさや魅力を伝えることを目的としています。

 

「マダイ(真鯛)」

特徴
漁で獲れるものは、全長30~60cmが多いです。姿、形の良さから「魚の王様」と呼ばれることもあります。
赤味を帯びた鮮やかな体色で、お祝い事に欠かせません。
白身で歯ごたえがあり、甘味があります。
明石の周辺で獲れるものは「明石鯛」と呼ばれますが、獲れる季節によって春は「桜鯛」、秋は「もみじ鯛」とも呼ばれます。

県内の主な産地と漁法
春と秋に兵庫県の瀬戸内海側、明石~姫路沖で獲れます。
小型底びき網漁で漁獲、明石浦、東二見、坊勢の漁協より買付けています。
兵庫県のマダイの漁獲量は全国4位です(出典:「海面漁業生産統計調査」(農林水産省) →農林水産省のページへ移動

小型底びき網漁

小型底びき網漁業(瀬戸内海側) 
5トン未満の漁船で網をひき、海底にいる魚を獲る漁業です。網は2本のひき網・袖網・袋網で構成されていて、網の入り口の部分の構造も4種類に分けられます。これは地域によって漁法や漁獲物が異なるためです。
【主な漁獲物】・タイ・タコ類・エビ類・カレイ類

給食で使うときの工夫
養殖の魚ではなく天然の魚なので大きさにバラつきがあります。食べてもらいやすいように小さな魚も骨を全て取り除き、切身加工しています。

 

「マダコ(真蛸)」

特徴
潮流の速い明石海峡周辺で育ったマダコは足が太く、「陸でも立って歩く」といわれることもあります。
歯ごたえとうまみがあります。
明石周辺で獲れるものは「明石だこ」と呼ばれます。

県内の主な産地と漁法
兵庫県の瀬戸内海側(明石、淡路島等)で獲れます。
タコつぼ漁や小型底びき網漁で獲り、明石浦、東二見、西二見、林崎漁協より仕入れています。
兵庫県のマダコを含むタコ類の漁獲量は北海道に次ぎ全国2位です(出典:「海面漁業生産統計調査」(農林水産省) →農林水産省のページへ移動

タコつぼ漁
素焼きやプラスチック製の壺を海底に沈めて1~2日放っておき、中に入ったタコを漁獲します。
タコは海底の岩場などの穴に住み着く習性があり、タコつぼを穴と錯覚して住み着いたところを引き上げるという、タコの習性を利用した漁法です。
ひき網等で漁獲されたタコは傷が付いて傷みやすいため、タコつぼ漁で漁獲されたタコは珍重され、あまり市場には出回りません。

給食で使うときの工夫
旬である夏に水揚げされた小さめのマダコは非常に身質が柔らかいので、これを給食で使用しています。

 

「ハタハタ(鰰・鱩)」

特徴
漁獲されるのは、15~25cmが多く、ウロコがないので食べやすいです。
白身ですが脂が適度にのっていて、加熱するとほろほろとした食感で身離れがよい魚です。

県内の主な産地と漁法
兵庫県日本海側で獲れます。
春に漁獲したハタハタを水揚げ後すぐに船の上で急速凍結しています。
沖合底びき漁船で漁獲、津居山、柴山、香住、浜坂、諸寄の漁港で水揚げされています。
兵庫県のハタハタの漁獲量は鳥取に次ぎ全国2位です(出典:「海面漁業生産統計調査」(農林水産省) →農林水産省のページへ移動

沖合底びき網漁業
操業期間は、9月1日から翌年5月末までで、この間に19~125トンの漁船に6~11人が乗り込み、1航海当り1~5日間、京都府沖から山口県沖合までを操業し、水深約100~800メートルの海底に袋状の網を入れて魚を漁獲します。

【主な漁獲物】 ・ハタハタ・ズワイガニ・ホタルイカ・カレイ類・エビ類

 

給食で使うときの工夫
ハタハタは40gを超えると中骨が硬いので、20~40gまでの小さいサイズだけを使い、頭と内臓を取り除いています。唐揚げにすれば骨ごとおいしく食べることができます。

 

学校給食用食材として使用されることについて漁業者の方は、
「兵庫県は瀬戸内海、日本海と2つの海を持つ県で、水揚げされる魚種も非常に豊富です。
地元で水揚げされる魚をその地元で食べて消費することで漁業者と消費者を結び付ける「地産地消」を推進し、学校給食を通じて地元の魚を沢山食べて体験し、魚を好きになってもらえればと考えております。
新型コロナウィルスの影響で外食を始めとする鮮魚の販路が閉ざされました。この魚をこのたびの学校給食の食材に使ってもらえたことで、兵庫県下の漁師を始めとする漁業関係者は非常に助かっております。」とおっしゃっていました。

今回の給食の食材は、新型コロナウイルス感染症に関する国の緊急経済対策を受けた兵庫県の「県産水産物学校給食提供事業」を活用し、神戸市が無償提供を受けるものです。

※写真、漁法のイラスト提供元 : 兵庫県漁業協同組合連合会

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