2019.06.25 給食でたべる神戸産 シリーズ④ たまねぎ ●神戸産たまねぎ 給食に用いられる食材で、一層の地産地消を図るべく白羽の矢がたてられた(こうべ給食畑推進事業)のが神戸産たまねぎ。 西区神出町の松村さんは、10アールの畑でたまねぎを栽培しています。毎年11月に苗を植え付けし、4月下旬から6月頃にかけて収穫。「(神戸産は)甘味が多く子供たちの口にもあう」と、味に自信を持っています。 神戸西学校給食部会員の圃場 ●手間も苦労もなんのその たまねぎはとてもデリケートな野菜です。特に大事なのが、成長を妨げる病気の感染を防ぐこと。栽培中は、花芽が出て身が小さく固くなってしまう「トウ立ち」、玉割れ、肥料切れや冬の寒さによる枯れなど、たまねぎをトラブルから守るため常に気を使います。収穫の際も、重いたまねぎを扱うのは重労働ですし、根や葉を取り除くのは手作業。苦労の多いたまねぎ作りですが、「ごろっとしたいいサイズが収穫できた時はうれしい」と松村さんは言います。 ●今日はどんな風に食べる? 使い勝手がよいためカレー、肉じゃが、ハンバーグなど、子供に人気の給食メニューにもよく使われるたまねぎ。和から洋まで幅広く活躍する食材です。給食会では、給食食材としては大きすぎて規格外になってしまったものを活用する取り組みを進めています。 ◎給食レシピ公開中◎ 「ポトフ」「カレー肉そぼろ」「白身魚の野菜あんかけ」「鶏肉のマスタード焼き」「ジャーマンポテト」 つくる人代表 西区神出町・松村貞男さん (JA兵庫六甲 神戸西学校給食部会 タマネギ部会長) たまねぎの栽培を始めて20年になります。 「学校給食用に出すからにはいいものを作らないと、という気持ちです。農薬もできるだけ使わないよう農家のみんなで話し合って、協力し大切に育てています。手間もん(栽培に手間がかかる野菜)なので実際大変なことも多いのですが、子供たちから『給食のたまねぎがおいしい』と聞くたびに、また頑張ろうと思います」。 Tweet Share