2024.02.29 給食でたべる神戸産 動画シリーズ⑥ 神戸産大豆 「給食で食べる神戸産」の食材に、令和6年2月、初めて神戸産大豆が加わります。 今回、学校給食に提供されるのは、西区神出町で収穫された大豆です。大豆を納品いただいたのは、小池農園の小池さんです。今年、小池さんの畑で採れた大豆について、種まきから選定まで追いかけました。 その様子を動画でご紹介します。 ページの最後には、小池さんからみなさんへ、メッセージをお届けします。 種まき 撮影日:令和5年8月4日 食べ物に旬があるように、大豆の種まきには6~7月が適しているそうですが、今年は少し遅めの8月4日。6ha(甲子園球場約1.5個分)の畑に、トラクターに乗って約30万粒まきます。 種に青い薬剤をまぶす理由や、小池さんが育てた大豆が給食に提供されることをお子さんとお話されたエピソードなど、小池さんにお話を聞きながら、トラクターで種をまく様子を動画でお届けします。 大豆栽培は神戸では、西区と北区が盛んで、品種は「サチユタカ」。サチユタカは、加工しやすく、豆腐やお味噌、煮豆など、さまざまな用途に適しています。 トラクターのロータリー(畑を耕す作業機)には、播種機(はしゅき:種まき機)・施肥機(せひき:肥料散布機)をつけ、耕耘(こううん:耕し)と同時に播種を行っているそうです。このトラクターは、小池さんが農業用車製作会社に特注して、つくってもらったそうです。 大豆の種は、ハト、カラスなど、鳥が好んで食べます。鳥たちに食べられないよう、鮮やかな青色の薬剤をまぶしてある種を、畝の山に一定の深さにまきます。一定の深さ、一定の間隔でまくことで、一斉に発芽します。 種まき後、雨が降って2~3日すれば芽が出ますが、いつ雨が降るかわからないので、日ごろから畑の様子をよくみておかなければいけません。また、大豆は水に弱いので、畑の排水をよくするのに苦労されるそうです。 また、大豆のできばえは天候によって大きく変わり、採る予定の数の、倍以上の種をまく必要があるそうです。 発芽~枝豆が実る 撮影日:令和5年8月18日、10月6日 まだまだ暑い8月。2週間前に畑一面にまいた大豆が発芽しました!かわいい小さな葉っぱが風に揺れていました。 10月、その小さな葉っぱは大きく成長し、葉っぱをかき分けると枝豆が実っていました。 大豆の花 花が咲くのは9月中旬~10月初旬頃。 今回、残念ながら大豆の花を撮影することができませんでしたが、このような、白、ピンクのかわいい花が咲くそうです。動画内にも、写真を挿入しています。 無料写真素材「花ざかりの森」より画像引用 https://forest17.com/ 収穫前・大豆の様子を確認 撮影日:令和5年12月20日 今年、小池さんの畑では例年より1~2週間遅れて大豆の種をまきました。少しタイミングを逃しただけで不作になる。農業はこんなリスクをかかえているのですね。 小池さんはおっしゃいます。 「不作の年があれば次の年は豊作というように、毎年ダメなわけではない。来年また種をまけば大豆は芽を出してくれる。農業を通して、あきらめずにがんばる心を伝えることができればうれしい。」 大豆の選定 撮影日:令和6年1月31日 納品された大豆は、異物を取り除き、大きさごとに選定されます。 こちらの動画は、納品前の、ふり分けから袋づめまでの作業の様子です。 大きな選別機で、まずはゴミと大豆をふり分けます。 次に、大豆の大きさによって、大粒(たいりゅう)、中粒(ちゅうりゅう)、小粒(しょうりゅう)の3つにふり分けられます。 ふり分けられた大豆は、小池農園用にデザインされた「神戸産大豆」専用袋に、大きさ別に詰められ、出荷準備完了です。 小池農園オリジナルの「神戸産大豆」専用袋 シンプルでオシャレですね 大豆の良し悪し 大豆の選定委員会の代表検査員である小池さん。品評会で大豆を評価されるそうですが、良い悪いを決めるのは大変難しいそうです。 大豆は、乾燥した、かたい状態の時にシワがあったりすると、水でもどした時に裂皮(れっぴ:皮がめくれる)しやすいようです。 両サイドの大豆が、できのいい大豆 まん中の大豆には、少しシワができている 2月13日の給食 やまとに、ひじきととうもろこしのにもの、ごはん、アップルゼリー、牛乳 神戸産大豆を使った「やまとに」 神戸産大豆が給食に! 令和6年2月13日から 令和6年2月13日(火曜日)、神戸産大豆がはじめて給食に提供されました! 神戸産大豆が使われたメニューは「やまとに」です。 左は、垂水学校給食共同調理場で調理された、2月13日の給食の写真です。 おいしそう~♪ 子供たちの反応は 神戸産大豆を使った「やまとに」は、ふっくらとしていて、すでに給食で提供された学校では、大好評だったようです。 ある学校では、先生が「神戸の大豆だよ」と伝えると、子供たちから「うれしい!」「やったー!」などの声があがったそうです。 地元、神戸産の食材が給食で食べられることは、子供たちにとっても、うれしいことなのですね~ 例年の大豆は大粒が多いけれども、不作の今年は大粒と中粒が半々ぐらいとのこと。 天候にもできばえが左右される大豆は、肥料をまくタイミングも難しく、「今だ!」と思って肥料をまくと大豆が大きく成長しすぎたり、肥料をまかなくても大丈夫かなと思ったら小さい大豆になってしまったりするそうです。農業は大変ですね・・・ 不作といえども、おいしい神戸産大豆が給食に提供され、子供たちのよろこぶ声も聞かれました。地産地消の大切さを実感します。 小池さんからみなさんへメッセージ Tweet Share