2021.01.5こうべの食育 農業体験「ル*ル*ルプログラム」にんじんの収穫 子どもたちに食についての色々な経験をしてもらうために、学校給食用の食材で、「育てる」「収穫する」「食べる」の3つの「る」を体験する農業体験事業「ル*ル*ルプログラム」を実施しています。 ●こうべ給食畑推進事業について(神戸市のページへ移動します) 今回は樫野台小学校3年生の子どもたちがにんじんの収穫を体験しました。 青空が広がり、あまり寒くもなく、とてもよいお天気となりました。 お世話になるにんじん部会長の藤田さんと生産者の澤田さん、JAの方に挨拶をし、にんじんについての説明を受けます。 西区の農業についてと、にんじんの栽培や収穫作業で気をつけることなどをお聞きしました。 左:JA兵庫六甲 神戸西学校給食部会 にんじん部会長 藤田さん 右:にんじん部会員 生産者 澤田さん まず、にんじんを掘り出す作業からです。 今回収穫するにんじんは8月に植えられたものです。 今年は暖冬で天候が安定しているので、立派なにんじんができました。 畝(うね)にそって一列に並びます。 にんじんを傷つけないように、まわりの土をそっとかいて掘り出していきます。 時々、冬眠中のカエルやバッタが出てきました。 一通り採った後、手で掘れなかったにんじんをトラクターで一気に掘り起こしていきます。 子どもたちから歓声があがります。 「すごいー!」 「すぐににんじんが抜ける!」 次は葉っぱの部分を切り取るための 専用のハサミの使い方を教わります。 そして、きれいなにんじんを選ぶ基準も教えてもらいます。 にんじんは土から抜いてみるまで、どんな形や大きさになっているかわかりません。 割れたものや穴が開いているもの、大きすぎたり小さすぎたりすると出荷できません。 葉っぱは切りにくそうですが、子どもたちは頑張って切っています。 切り終わったにんじんは、どれが出荷できる分か、一生懸命に考えながら選んでいます。 「葉っぱがいいにおいがする~!」 「これは大丈夫かな?」 「歪んでるからちょっとダメ?」 にんじんは傷みやすいので、ていねいにコンテナの中に並べていきます。 最後ににんじんを入れたコンテナを集めていきます。 コンテナは重く、歩きにくい畝を超えていかなければならないので、みんなで力を合わせなければ持っていけません。 「にんじんってこんなに重いの?!」 「誰か手伝って~!」 「こける~!」 「よいしょ!よいしょ!」 子どもたちが頑張ったおかげで、全部収穫できました! お礼として、にんじんのお土産があります。 「好きなのを選んでいいですよ!」と言われて、真剣に選んでいます。 「葉っぱつきを持って帰ろうーっと!」 「葉っぱなしがいいなぁ」 「どれがおいしそう?」 帰りぎわに、にんじんを洗うところも見せていただきました。 にんじんがゴロゴロ回りながらきれいに洗われていきます。 大きな声でお世話になった方々にお礼の気持ちを伝えました。 「今日はありがとうございました!」 生産者の澤田さんより、 「今日はにんじんの収穫を体験してもらって、出荷までにどんなことをしているか知ってもらえたと思います。大変なこともいっぱいありますが、大事に育ててきたにんじんなので、おいしく食べてもらえると嬉しいです。 また、今年はコロナウィルスの影響で学校が休みになったり、登校してもあまりおしゃべりができなかったり、しずかにしていなければいけないなど、子どもたちにとって大変でしんどかったと思います。 今回のにんじん収穫は、外の広い場所で、のびのびと、いっぱい大声を出してもらって、楽しかったと思います。子どもはこういう体験が好きですよね。もっといっぱい外に出て、こういう体験をしてもらいたいですね。 子どもたちに喜んでもらえて良かったです。」 とおっしゃっていました。 にんじんは給食にもよく出てくる、何気なく食べている野菜ですが、どういうところで、どんなふうに育てられているか、また、収穫した時の喜びなどを知ってもらうことができ、「食」について考えるよい体験ができたと思います。 Tweet Share