2019.11.14こうべの食育 「ル*ル*ルプログラム」稲刈り体験 小学生等農業体験事業「ル*ル*ルプログラム」稲刈り体験 (一財)神戸市学校給食会では、未来を担う子どもたちに多様な経験の機会を提供するため、学校給食用の食材を「育てる」「収穫する」「食べる」を体験する農業体験事業「ル*ル*ルプログラム」を農業生産者・JA兵庫六甲・地域・神戸市等との協働で実施しています。 10月24日、西区櫨谷町の農業生産者・小池潤さん指導のもと、市立福田小学校4年生の児童62人が稲刈りを体験しました。 〇実施日 令和元年10月24日(木) 〇参加小学校 市立福田小学校(垂水区)62人 〇場 所 神戸市西区櫨谷町 〇主催(協働事業) JA兵庫六甲神戸西・農業生産者(学校給食部会)・地域・神戸市・神戸市学校給食会 この日の天気予報は曇りのち雨。今にも雨が落ちてきそうな空模様でした。 「雨が降らないうちに頑張って稲刈りをしましょう!」。 小池さんの号令で、子どもたちは鎌を片手に田んぼへと降りていきました。足元は、刈った後の稲株や稲わらが覆い、ふかふかしています。 子どもたちは小池さんのアドバイスに従って稲刈りを始めました。しゃがんで稲の根元を掴み、その下を鎌で刈る。立ったりしゃがんだりの姿勢はなかなかきつそうです。が、次第にコツをつかんでからはスピードアップしました。 せっかく実った稲を大切に思ったのか、地面にかがんで落ち穂拾いをする子の姿がありました。刈った稲穂を山のようにして抱え、嬉しそうに運ぶ子もいました。稲刈りをしているすぐ横では、エンジンのかかったコンバインが、子どもたちが運んだ稲を次々と脱穀(稲穂からもみをはずす作業)していきました。 稲刈り後は小池さんが、60馬力のコンバインを運転し、稲刈りのデモンストレーションを行いました。 ダダダダダ・・・・・・・。 「すごい!」「大きい!」「早い!」。 ほんの5分くらいだったでしょうか? 子どもたち60人以上が鎌で刈ったより何倍も広い面積を、コンバインはあっという間に刈り取ってしまいました。 さっきまで、自分たちが実際に体験してみて、手作業の大変さや苦労が身に染みた子どもたちは、この様子を見て歓声をあげました。 農家の後継者不足や重労働について取り沙汰されることがありますが、参加した子どもたちは今日、小池さんと過ごし、現在の農業には明るい光が差しているのだと感じたに違いありません。田んぼで汗をかいたことは、みんなにとって貴重な思い出になったことでしょう。 米の収穫体験後は、小池さんの自宅作業場へ移動して、今年の新米を飯ごう炊さんし、みんなでいただきました。他に作業場の見学をしたり、クイズに答えてお土産をいただいたりと、驚きと学びの多い充実した一日となりました。→飯ごう炊さんなど、作業場での活動はこちら 農業生産者・小池さんからメッセージ 「今日は鎌での稲刈りは大変だったと思います。みんなが毎日当たり前のように食べているご飯も野菜も、当たり前に出てくるんじゃないっていうことが分かってもらえたんじゃないかと思う。子どもが大きくなるためには、僕らみたいに食べ物を作る人がいて、それを運ぶ人がいて、いろんな大人がいるおかげでみんなが安心してご飯が食べられるんです。今日みんなが刈り取ったお米は、お茶碗1000杯分。これは、1日3杯ずつ365日ご飯を食べたとして、大人1人が1年で食べる分量です。神戸市内の小学生は約8万人ということだから、この子たちがみんなご飯を食べるために、農家はだいぶ頑張らなくてはならない。言い換えると、どこかで誰かが頑張らないと、みんなはご飯を食べられないということです。だから僕たちは頑張っている。今日はみんなの顔が見れてよかったです。おいしそうに食べてくれる顔が見れたから、また明日から頑張ります。」 Tweet Share