2023.04.25こうべの食育 神戸っ子おにぎりプログラム(令和4年度まとめ) 神戸っ子おにぎりプログラム(令和4年度まとめ) ◆「神戸っ子おにぎりプログラム」とは 日本の伝統食「おにぎり」づくりを通じて、子供たちが「食」の大切さ等を学ぶことができるよう、学校と、地域・関係機関等をつなぎ、神戸産米と兵庫県産味付のり等を使用して食育プログラムを実施しています。 小学校の栄養教諭や担任が独自の視点で授業を行ったり、学校からの依頼で給食会が手配したNPOや大学教員、農業生産者、伝統食研究者ら外部講師を招いて授業を行ったりします。 子供たちが「食」に関する正しい知識を身に付け、心身共に健康な体を作れるように、給食会は学校における食育の支援に積極的に取り組んでいます。 ◆プログラムの内容 給食会から提供した神戸産米と兵庫県産味付のりを使用して、子供たちが自分でご飯を炊き、おにぎりを作る実習を行います。近年共働き等が増える中、自分でご飯を炊いて食べることができるよう指導します。 また、実習とともに食育学習を行うことによって、食を通じた様々なことへの関心をもってもらいます。 ◆実施状況 令和4年度は、市内小学校27校で実施、2,000名を超える子供たちが参加しています。 担任や栄養教諭の指導による教科単元に沿ったおにぎりプログラムや、防災学習、栄養バランス、地産地消、米についてなど、学校給食会が紹介した講師によるおにぎりプログラムを実施しました。 令和4年度 実施校一覧 ■実施例1 日 時:令和4年10月6日・7日 実施校:西舞子小 4年 57名 講 師:担任指導 内 容:食育「神戸市産のお米を自分たちで炊飯器で炊いておにぎり作りに挑戦しよう」 おにぎりを作る前に教室で、日本の伝統食であるおにぎりの歴史や、のりの歴史を学習しました。 また「お米クイズ」や実際の稲穂を見て、米についても学びました。 家庭科室に移り、神戸市産米を自分たちで炊飯器で炊いておにぎり作りに挑戦しました。 おにぎり作りに挑戦! どれぐらい洗うの? いい匂いー! 「上手ににぎれたよ!」 ★子供たちの感想文はこちら ■実施例2 日 時:令和4年10月7日、11月18日 実施校:月が丘小 6年 18名、神出小 5年 25名 講 師:NPO法人 食ネット 清水先生(前 神戸女子大学家政学部 准教授) 内 容:家庭科「食事の栄養バランス」 お米を中心としたメニューから、食事の栄養バランスについて学びました。 たんぱく質(赤)、糖質・脂質(黄)、ミネラル・ビタミン(緑)について、わかりやすく説明していただき、実際に、今日の給食の食材はどの栄養素に当たるのか、子供たちで考えました。 また、和風・洋風メニューの栄養バランスの比較や、一汁三菜、主食・主菜・副菜、食料自給率など、様々なことについて教えていただきました。 そして、鍋でできるご飯の炊き方も教えていただきました。 「栄養バランスは重要ですよ!」 「この食材はこっちの栄養素かな?」 「お水はこれぐらい??」 「うまく三角にならない・・・」 ◇子供たちの感想 〈月が丘小学校〉 ・よく栄養のことが知れ、楽しみながらしっかり勉強できたのでとてもよかった。 ・炊飯器がないとこんなに大変なんだと知った。炊飯中、泡がたくさんでてきておもしろかった。 ・おこげがおいしかった。三角ににぎれるようになった。 ・5年生の時おにぎりとおみそしるが作れず、残念だったが、『おにぎりプログラム』ができてうれしかった。 ■実施例3 日 時:令和4年10月21日 実施校:好徳小 5年 6名 講 師:米生産農家 北野氏 内 容:米について・収穫・炊飯・講話 北野さんのご指導の元、自分たちで育ててきた稲を鎌を使って収穫し、稲の束ね方も教えていただきました。 教室ではスライドで「おいしい米の炊き方」、「おいしい米のとれる条件」、「おいしい米とは」など、農家さんならではの様々な米についてのお話を聞きました。 おいしい米の炊き方で大切なことは、きっちり水を量ることです。また、炊飯器が無くても、フライパンで米が炊けることを教わりました。 自分たちで育てた稲を収穫します。 米は奥が深いですね。 「フライパンでご飯が炊けた!」 力作ぞろいです。 ◇子供たちの感想 ・おにぎりを固すぎず、やわらかすぎずにぎることが難しかった。 ・フライパンで炊いたお米は、炊飯器よりも少しかたい感じがした。 ■実施例4 日 時:令和4年11月15日 実施校:玉津第一小 1年 93名 講 師:栄養教諭 西関先生 内 容:家庭科「ごはんをたいて、おにぎりをつくろう」 1ねんせいだって、じぶんでできるもん!♪ まず米の炊き方を教えていただきました。 1年生でもわかるように西関先生が作成した、優しい「ごはんをたこう」の説明書に沿って、詳しく教えていただきました。事前に米を洗う担当や、研ぐ担当など、グループの中で役割を決めてあるため、作業がスムーズです。 ご飯を炊いている間に、クイズをしながら、模型を使って米の構造や、世界の米についてなどを教えていただきました。 おいしいご飯が炊きあがりました! 1年生でもご飯を炊けて、おにぎりを作ることができたことで、子供たちは自信がついたようです。 「お米はこんなふうになっています。」 「この食材はどの栄養素でしょう?」 「お釜はこの中?」 「すごい泡が出てる!」 「ごはんをたこう!」 「おにぎりをつくろう!」 ◇子供たちの感想 ・いろんな形のおにぎりを作った。おいしかった。家でもまた作りたい。 ・洗い物やご飯を炊いたり、上手ににぎるのが難しかった。お母さんは大変だなと思った。 ・お米を研いだ水が、白くなるのを知らなかった。 ■実施例5 日 時:令和4年10月19日 実施校:樫野台小 5年 60名 講 師:神戸市学校給食会職員(元神戸市立小学校長) 内 容:「地産地消について」 神戸の地産地消について学校給食会職員が説明しました。 子供たちの身近な給食から地産地消を考えていきます。 まず神戸市ではどんな農産物が作られているか、神戸野菜マップを見てみます。その中で、給食でよく出てくる食材は何かを考えました。 また、献立表を見て、様々な食材を使用していることから、日本のどこから届いているか考え、そこから地産地消のメリットは何か考えました。 「新鮮なものが食べられる。」 「輸送費がかからない分安く買える。」 「CO2排出量が減り、環境に優しい。」 最後に、今、みんなでできることは何か、考えました。 「残さずきれいに食べること。」 「好き嫌いをしないこと。」 「作ってくれた人に感謝すること。」 「各区にはどんな野菜がありますか?」 また、大阪ガスの方に来ていただき、「だし教室」の出張講座をしてもらいました。 みんな真剣に聞いて書いています。 野菜マップで確認! 「献立表に載っている神戸産の野菜は どれですかー?」 ◇神戸野菜マップ Tweet Share