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神戸っ子おにぎりプログラム(令和5年度まとめ)

神戸っ子おにぎりプログラム(令和5年度まとめ)

◆「神戸っ子おにぎりプログラム」とは
日本の伝統食「おにぎり」づくりを通じて、子供たちが「食」の大切さ等を学ぶことができるよう、学校と、地域・関係機関等をつなぐ食育支援プログラムです。
本プログラムを体験することにより、子供たちが「食」に関心をもち、知識を深め、心身共に健康になるよう願っています。

◆プログラムの内容
神戸市学校給食会が提供した神戸産米と兵庫県産味付のりを使用し、子供たちがご飯を炊き、「おにぎり」を作ります。
近年の共働き等の増加で孤食になる子供や、災害時等に臨時の炊事が必要な場合が増えています。そのような時に備えて、子供たちが自らご飯を炊き、「おにぎり」を作られるよう指導します。

実施状況

市内小学校31校で実施、2,300名を超える子供たちが参加しました。

令和5年度 実施校一覧

実施例1

日時:令和5年9月28日

実施校:魚崎小 5年 189名

講師:担任指導

内容:「食べて元気!! ご飯とみそ汁 ~自分だけのおにぎりを作ろう~」

吸水した米と、乾燥した米の違いや、透明の鍋の中で炊きあがる米の様子を、五感を使って観察。最後は、鍋で炊いたご飯で自分だけのおにぎりを作り、神戸・兵庫の食材を味わいました。

お米の触感を確かめる

ご飯が炊ける様子を透明の鍋で観察

タブレットで発表ノートに入力

担任の先生が、兵庫県産のお米と、社会科で学習した須磨海苔の説明を加えたことで、子供たちにとって「おにぎり」が、より身近に、よりおいしく感じることができたそうです。
今回使用したお米は神戸産、海苔は兵庫県産でした。

炊けたご飯で思い思いに自分の「おにぎり」を作りました。イメージ通りにいかなくても、自分だけのおにぎりに大満足!

☆子供たちの感想

・炊くだけでも時間がかかり、お母さんの大変さがわかった。米が甘くてとてもおいしかった
・炊くことによって、かたいお米がふっくらやわらかく大きくなることに驚いた。みんなで協力できて、よかった
・火加減がとてもむずかしく、炊飯器のすごさを実感した。自分たちで炊いたご飯はとてもおいしかった
・思うように「おにぎり」をにぎれなかったけれど、これからもっと練習して、家でも作ってみたい

実施例2

日時:令和5年10月20日

実施校:好徳小 5年 8名

講師:米生産農家 北野氏

内容:「『神戸のおいしいお米』について」 ~収穫・炊飯・講話~

好徳小学校では、地域の米生産農家である北野さんからアドバイスをもらいながら、児童が校庭で稲を育てています。毎年この時期、北野さんを講師に迎えて講話を聴き、稲刈り、炊飯、炊いたご飯でおにぎり作りを体験します。
海苔で装飾したおにぎりは、写真を撮って地域主催の「淡河っ子おにぎりコンテスト」に応募し、学校の裏山でみんなで食べました。

りっぱに育った稲

みんなで稲刈り

束ねた稲を逆さにしてつるし、干す

ご飯が炊ける間にビデオ鑑賞と講話

北野さん作、当日の資料
稲作に対する熱い思いがきざまれている
(クリックで拡大表示します)

米をはかる

炊飯メニューをセット

力作のおにぎり

学校の裏山にて
みんなでおにぎりをほおばる

☆子供たちの感想

・人生初めてのおにぎりが作れてよかった
・塩の量が難しかったけど、海苔のおかげでおいしかった
・炊き立てのお米は熱かった。塩を振りすぎてしまったので、次作るときは気を付けたい
・お米を炊くのは久々だったが、うまく炊けてよかった。おにぎりで顔を作ったが、それもうまくできたのでよかった

実施例3

日時:令和5年10月27日

実施校:東灘小 5年 132名

講師:担任指導

内容:「おいしいご飯とみそ汁をつくろう」

「食べて元気!ご飯とみそ汁」という単元のもと、ご飯を炊き、みそ汁を作りました。ご飯を炊く手順や、火にかけた鍋の中の様子を、においや音などにも注目しながら観察し、炊いたご飯はおにぎりにしました。みそ汁は、「だし」を取ったものと取っていないものを食べ比べ、「だし」の重要性を考えました。

泡が立ち上がる様子がよく見える
「ブクブクしてる!」

みそ汁にも気を配って
具は、大根、ねぎ、うす揚げとシンプルだが、量がたくさん入っていておいしそう!

ふっくらおいしそうに炊きあがったご飯
「いいにおいがする」「おいしそう!!」
「うわ!ちょっと焦げてる…」

ご飯とみそ汁を均等によそう

できあがったおにぎり

「いただきます」

☆子供たちの感想

・自分たちで炊いたご飯は、モチモチしていておいしかった
・みそ汁は、だしを取って作った方がおいしかった
・鍋でごはんが炊けることにびっくりした
・おにぎりにのりをまいて食べたら最高!
・おこげもおいしかった

実施例4

日時:令和5年11月27日、29日、12月1日

実施校:北山小 5年 48名

講師:
(11月)担任指導
(12月)神戸市学校給食会職員(元神戸市立小学校長)

内容:「お米」にまつわるお話

11月は、おにぎりの歴史や、「おにぎり」と「おむすび」の違いなどを学習しました。自分が作りたい、海苔を使ったユニークな「おにぎり設計図」を作成し、ご飯を炊いて、設計図をもとに「おにぎり」をつくりました。
12月は、学校給食会職員が、スライドを使って「お米」にまつわる話をしました。
お米は古来より、年貢として納めたり、お金の代りの役割を果たしたりするなど、日本人にとって切っても切れない存在です。お米をとおして、高齢化が進む農業や、お米離れになりがちな現代の食について考えました。

「おにぎり設計図」どおりにできたかな?

質問タイム

「お米はお金と同じ価値があるとスライドの中で言っていましたが、そのお金はだれがつくったんですか?」
「江戸時代には、お米をお金に換える両替所(今の銀行)という所がありました。」
「お米をお金に換算すると、いくらぐらいになるのですか?」
「それは、時代によって変わります」

今日の話を聞いて、お米や農業について家族と話したり、主食を何にしようか迷った時に、ご飯を候補にあげてもらえるとうれしいです。

「ありがとうございました」

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