2023.10.26こうべの食育 「神戸っ子食育応援団」~工場見学編~ 4年ぶりの復活! キユーピー神戸工場見学 給食会の食育支援プログラム「神戸っ子食育応援団」 ~工場見学編~ 昨今の学校教育では、国語、算数、社会等の教科学習に加え、情報教育、福祉教育、防災教育など、いろいろな内容が盛り込まれています。その一つである「食育」は、平成17 年に食育基本法が制定され、今では多くの企業が、学校での食育推進に参画しています。 神戸市学校給食会では、学校給食関連企業と連携し、市内の小中学校の子供たちが、工場見学や教材提供、学校への出前食育講座などを体験できる食育プログラム「神戸っ子食育応援団」を実施しています。 新型コロナウイルス感染症の影響で休止となっていた工場見学が、4 年ぶりに復活しました。 今回は、本山第三小学校の3 年生児童が、キユーピー神戸工場を見学しました。 実施日:令和5 年6 月22 日(木曜日) 実施場所:キユーピー神戸工場(深江浜) 参加校:本山第三小学校 3 年生 児童128 人 ~マヨネーズの製造工程見学~ 当日、子供たちは8 時15 分に学校に集合しました。あいにくの雨にもかかわらず、カッパを着て傘をさし、学校から徒歩で約50 分かけて、深江浜にあるキユーピー神戸工場にやってきました。 エレベーターで、見学場所の4階に向かいます。 ロビーは広い吹き抜けで天井がガラス張り、自然光が差し込んで明るい雰囲気です。 実は、天井をガラス張りにすることで、電力消費を抑えているそうです。 入り口では、いろんな衣装を着た数体のキユーピーちゃんがお出迎え 128人と見学人数が多いため、2 班に分かれ、見学ルートをそれぞれ逆に回ります。 スクリーンのある部屋では、映像を見ながら、神戸工場の歴史やキユーピー創業者のお話、また、今回実際に製造ラインを見学するマヨネーズについてなど、工場の方がクイズを交えながら分かりやすく説明してくださいました。 「ようこそ!キユーピー神戸工場へ」 クイズに、積極的に手をあげる子供たち マヨネーズ発祥の地や、マヨネーズの原材料について、また、マスコットキャラクターのキユーピーちゃんに関するクイズも出題されました。正解に挙手する問題には、皆、積極的に手を上げます。 工場の方の説明を聞きながら、気になったことは配付された「探検バッグ」に皆、熱心にメモします。 「神戸工場が始まったのは・・・」 「ドレッシングも作ってるんや~」 筆記用具や資料が入った、ひも付きのバインダー 「探検バッグ」 野菜のオブジェが置いてあるホールでは、野菜について教えていただきました。 「好きな野菜は?」「じゃがいも!」「トマト!」 「嫌いな野菜は?」「ピーマン!」「なす!」 子供たちは、野菜に含まれる栄養素や、まだ食べられる食べ物を捨ててしまう食品ロスについて学び、どうすれば食品ロスを減らせるか考えます。 子供たちの解答は、 「賞味期限をちゃんと見る」「必要なものだけを買う」など。 これに対して、工場の方は、 「どれも正解。それに加えて、食べ残しを減らすことが大切です。 野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素が含まれていて、体によい働きをしてくれます。 嫌いな野菜があるかもしれないけど、残さずに食べられるといいですね」 マヨネーズの製造ライン見学の前に、ロビーの西端にある深江大橋と、どこまでも続く海のパノラマが見える大きな窓の前でストップ。キユーピー神戸工場が海に近い理由をお話いただきました。 できあがった製品は船でも出荷されるため、工場が海に近いことで、一度にたくさんの荷物を船に運びやすいからだそうです。 「うわ~!きれいな景色~!」 「なんで海の近く?」 悠然と海にたたずむ深江大橋 製造ライン見学では、製品や、従業員の方が中に入る時の服装などについて説明していただきました。 製造ラインブースに入る時は、髪の毛や雑菌などが入らないよう、細心の注意を払われているようです。 マヨネーズの製造については、ボトルの仕組みや原材料、製造方法や卵の割り方など、随所に企業独自の工夫やこだわりが感じられます。すごいスピードでたくさんの数のマヨネーズができあがっていく様子を実際に見学した子供たちは、「すご~い!早~い!」と、おどろいていました。 製造工程にくぎづけ しっかり説明を聞きます 気になったことは熱心にメモ マヨネーズ製造のために使われた卵の殻は、エコチョークとして生まれ変わったり、一部の食品にカルシウムとして入れられたりするなど、再利用されているそうです。 キユーピーマヨネーズには保存料が入っていません。マヨネーズに含まれる酢や食塩に細菌の繁殖を抑える力があるためです。だから長く美味しく食べることができるのですね。 工場の方の問いかけに、元気に手をあげる子供たち 中にいる工場の人たちに手をふってご挨拶 時間の関係で、残念ながら最後の質問コーナーの時間が設けられませんでしたが、その分、子供たちは、工場の方たちのお話を一生懸命に聞き、気になったことはすぐにメモするなど、熱心に学んでいたようです。 普段自分たちが何気なく口にしているマヨネーズが、どのような材料でどのようにして製造されるのかを知り、新たな視点で味わうことができるのではないでしょうか。 Tweet Share