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「神戸っ子食育応援団」令和6年度まとめ

給食会の食育支援プログラム「神戸っ子食育応援団」令和6年度まとめ

国によって「第4次食育推進基本計画」が策定されたことに伴い、神戸市でも令和8年8月までを計画期間とする「神戸市食育推進計画(第4次)」を策定し、食育の推進を行っています。

神戸市学校給食会では、食材の納入業者を通じて様々な企業と連携し、学校への出前授業やオンライン授業などの情報を提供することで、学校の食育を支援しています。

神戸市学校給食会では、学校給食関連企業から提供のあった食育プログラム等を「神戸っ子食育応援団」として冊子にまとめ、市内の小中学校・義務教育学校・特別支援学校に情報提供しています。
食育プログラム冊子 「神戸っ子食育応援団」の最新版はこちら

今年度行われた食育プログラムの実施例をご紹介します。

<実施例:1>

森永乳業 神戸工場 「実地見学」「オンライン見学」

出前授業「腸からつくるウェルビーイング」

今年度新たにプログラムに加わった森永乳業が、2通りの工場見学(実地・オンライン)と、出前授業「腸からつくるウェルビーイング」を実施しました。
工場見学では、製品がどのようにして製造されているのかを学び、出前授業では、体のつくりや腸の働き、腸内環境の大切さについて学びます。

灘にある神戸工場では、牛乳、ヨーグルトなど60種類の商品が製造されているそうです。その中から、稼働していた製造ライン(牛乳、カップのコーヒー、飲むヨーグルト、カップのヨーグルトなど)を見学しました。
また、森永乳業の歴史や神戸工場についての説明や、製造工程がわかるスライドなどで、「食と健康」「資源と環境」「人と社会」について学びました。
※学校給食会経由での申し込み開催のみ掲載

はじめに、工場を案内してくれる方のお話を聞きます

実物大の牛の模型やパネルで、乳牛について学べる「M’s(エムズ)ファーム」

各自、興味のある模型やパネルにふれて学びます

「この牛さん、優しくなでるとモォ~と鳴くよ」

気になったこと、気づいたことは忘れずメモ

工場で働く人が、工場内に入る前に浴びるエアシャワーを体験。大きな音と強い風!

ビデオ鑑賞

「やった~、お土産もらった」

工場の敷地内にある「芝生広場」

☆児童の感想
・思ったよりも難しかったけど、牛乳やヨーグルトなどの製造工程が見られて楽しかった
・他の飲料と違うところを知りたくなった

神戸工場と学校をオンラインでつなぎ、児童がこども記者として、取材する形式で授業が進められました。ヨーグルトの原料や栄養素を探り、製造工程をビデオで鑑賞して、実際に工場で働く人に、どんなことに気をつけているかなどを聞きます。
※学校給食会経由での申し込み開催のみ掲載

神戸工場で働く人とオンラインで挨拶「こんにちは~!」

みんな、熱心に説明を聞きます

クイズの答えや、気づいたことなどをワークシートに記入

ヨーグルトについて、知っていることを各クラスの代表者が発表
「牛乳を使っている」
「味は、酸っぱいのと甘いのがある」
「乳酸菌や、体の調子を整える菌がある」

「ヨーグルトは○○食品。『発酵』だと思う人?」
「はい!」「ハイ!」「は~い」

「ありがとうございました!」

※学校給食会経由での申し込み開催のみ掲載

出前授業「腸からつくるウェルビーイング」の様子はこちら
(2024年9月6日の記事をご覧いただけます)

<実施例:2>

「わかめパワーのひみつについて探ろう!」

理研ビタミン株式会社 オンライン授業

令和6年11月13日 港島学園前期課程 3年生

日本人になじみ深く、人間の体に必要な栄養素がたくさんつまった「わかめ」について学びました。
東京にいる「わかめ博士」とオンラインでつなぎ、根以外はすべて食べられる「わかめパワー」の秘密について、一緒に考えます。

児童が、わかめの色と大きさを想像した後、実際にわかめにふれて、色や大きさ、におい、感触を観察します。お湯にひたすことで、普段食べている緑色のわかめに変化する様子も確認しました。
わかめは、生のままではのみ込めないほど苦く、湯通しすることで食べられるようになるそうです。その加工の様子をビデオで鑑賞します。
「今日の授業楽しかった人~?」というわかめ博士の問いかけには、児童全員が「はい!」と元気に手をあげていました。

実際のわかめ
色:茶色
大きさ:2m10cmぐらい(今回) ※通常は、1m50cm~3m

実際にわかめを触った後の児童の感想
・冷たい、気持ちいい
・シールの裏や納豆みたいにベタベタしていた
・めかぶがヌルヌル、ベタベタで、液体が出た
(実は「めかぶには、特有のネバネバがある」と博士)
・海水のにおいがした

質問タイム

Q1:わかめは何でヌルヌルなのですか?
A1:ヌルヌルの正体は、食物繊維です。野菜にも食物繊維が豊富に含まれていますが、種類が違います。野菜の食物繊維は少し固い感じですが、海藻の食物繊維はすごくヌルヌルしています。
Q2:わかめは、何で湯通ししたら緑色になるのですか?
A2:さっき、わかめは3色で構成されていると、3色のパネル(青、黄、オレンジ)を見せたよね。その内、オレンジ色が重要なんです。オレンジ色の成分はタンパク質です。肉やエビなどもタンパク質を持っており、加熱すると色が変わるよね。それと同じで、わかめが持っているタンパク質の色が変わって、青、黄と混ざることで緑色になります。色が変わった後は、冷やしても、もとには戻りません。

<実施例:3>

「おさかな教室」「水産物の現状について」 出前授業

おさかな教室:神戸市中央卸売市場

海洋環境問題について:第五管区海上保安本部 及び 海上保安協会

令和7年1月20日 須磨北中学校 3年生
令和7年2月3日 高取台中学校 1年生
令和7年2月17日 丸山中学校 1年生
令和7年3月10日 舞子中学校 1年生

「おさかな教室」

「海洋環境問題について」

中学生対象の食育授業「おさかな教室」は今年度、食文化の学びに加えて、海洋資源保護の観点から、海洋環境の保全や日本を取り巻く海の現状等についても学びました。最後に、お魚アドバイザーの山嵜さん、神戸市中央卸売市場の料理教室の皆さんの協力を得て、各中学の生徒が、アジの3枚おろしとソテーに挑戦します。

まず、「日本の魚食文化と水産物の現状について」学びます。
「周りを海で囲まれた日本は、海産物に恵まれ、様々な海産物を美味しく食べる方法を数多く生み出してきました。一方で、近年は、日本の漁獲高も、日本人の魚の消費量も減り、日本の漁業はひっ迫した状態です。しかし、漁獲しすぎない、密漁を減らす、海の環境悪化を防止するなど、水産資源を適切に管理すれば、今後も安定的、持続的に、水産資源を利用することが可能です」

次に、海上保安本部 山田さんから「海洋環境問題について」学びます。
「海上保安庁は、海上の安全を守る他<未来に残そう青い海>をスローガンに、海洋環境保全を推進しています。今、問題になっているのはプラスチックごみです。高知県室戸市で、定置網にからまって死んだ絶滅危惧種のウミガメの体内から、 2枚のレジ袋が発見されました。レジ袋が直接の死因ではありませんが、プラスチックごみは、波や紫外線などの影響で小さな破片となり、いつまでも残って海洋生物の命を脅かします。外出時のごみは責任をもって持ち帰りましょう。加えて、ごみを減らす清掃活動に、みんなで協力しませんか?」

(公財)海上保安協会 神戸地方本部事務局長 大待さんからは、海上保安協会が制作した絵本「うみがめマリンの大冒険」について説明がありました。
「今日、みなさんに配布した絵本は、読んでみて、誰かに伝えてもらえると嬉しいです。その後は、自分で大切に持っていてもいいし、小さな子供たちにプレゼントしてもいいです。また、YouTubeでは、この物語が6言語(日本語、英語、中国語・簡体、中国語・繁体、韓国語、ポルトガル語)に翻訳されており、英語版は10分程度ですので、一度聞いてみてくださいね」

絵本「うみがめマリンの大冒険」をいただきました
絵本は、絵、文共に大待さん作です

絵本を興味深げに読む生徒

☆生徒の感想
・プラスチックごみは、海の生物だけでなく、私たち人間にまで被害があることを知って、怖いと思った。ごみはちゃんと持ち帰ろうと思う
・今回、改めて海の大切さを知ることができ、海が汚されるのは絶対に防ぐべきだと思った
・人間が捨てたごみを魚たちが食べて、死んでしまうことを知ってびっくりした。海をみんなできれいにし、命を大切にしたいと思った

いよいよ、アジを3枚におろしてソテーする調理実習です。
神戸市中央卸売市場の山嵜さんが、イラストと共に、注意事項とさばき方の手順を黒板に書いてくださっています。
「包丁を持ったらしゃべらない。質問などあれば、包丁をまな板の上に置いてから話す」

豆知識も教えてくださいました。
「アジには他の魚にはない〈ゼイゴ〉という鱗があり、とても硬いです。小骨やゼイゴは、時間があれば取り除きましょう」

アジの味を感じるために、味付けは軽く塩コショウするだけ。強火で皮から焼きます。反り返りを防ぐためにフライ返しで5秒押さえます。
魚の焦げはコクになりますが、焼き過ぎるとパサつきます。周りが白くなり、3割がレアで残っている状態まで焼けたら、裏返して火を止め、余熱で仕上げます。

山嵜さんや小坂さんたち料理教室の方々の指導を受けながら、みんな真剣にアジをさばきます

バチバチと音がする状態で「ソテー」にします。「油多いかな?少ないかな?」

できあがったアジを試食。みんな笑顔で「おいしい~!」
「魚を食べるのは苦手だったけど、自分で調理することで克服できた~!」

和食のイメージだけど、トマトソースを乗せたり、パセリを散らしたりすることで、洋食になります。

☆生徒の感想
・アジの三枚おろしはとても難しかったが、講師の方の優しいアドバイスでなんとかできて、おもしろかった。自分でおろした新鮮な魚は、本当においしく、これを機に、魚をたくさん食べようと思う
・魚をさばくのは初めてで、新鮮で楽しい経験だった。三枚おろしに比べると調理は簡単だったので、家でもやってみたいと思った
・普段、何気なく魚を食べているが、簡単に食べられる訳ではないことを知り、これからは感謝して食べようと思った

<実施例:4>

「神戸っ子ビーフン教室」

ケンミン食品株式会社 出前授業

令和7年2月13日 多井畑小学校 5年生

神戸に本社を構えるケンミン食品と連携し、日本の主食である「米」を原料とした「麺(ビーフン)」の歴史や特徴を学ぶとともに、神戸とかかわりの深いビーフンの調理実習に挑戦し、食に関する興味や関心を高めました。

ケンミン食品 池田さんより、スライドを使用して、ビーフンの材料や製法、歴史などについてお話を聞きます。

ビーフンの原料はお米、漢字で書くと「米粉」。
日本でよく食べられるお米は「ジャポニカ米」、世界の8割は「インディカ米」を食べています。
ビーフンはインディカ米でできており、ケンミン食品のビーフンはタイで生産しています。

ケンミン食品 池田さん
「タイでの米栽培は、田んぼではなく、畑に苗を植える。稲穂は芯がしっかりしていて、180cmぐらいと高いです

「大阪万博は、これからの未来に当たり前になっていくものをテーマにします。これからの未来、グルテンフリーが当たり前になるだろうということで、ケンミン食品のグルテンフリーラーメンが採用されました。万博に行ったときはさがしてみてください」

質問タイム

Q1:ビーフン以外に、製造しているものはありますか?
A1:米粉でつくった、ライスパスタ、ライスヌードル、うどん、四角いライスペーパーなどがあります。あと、丹波篠山工場で生産する冷凍食品(ビーフン、春雨、チャプチェなど)もあります。
Q2:ビーフンを家で作るとくっついてしまいます。美味しいビーフンをつくるには、どうしたらいいですか?
A2:ビーフンは水分を嫌います。もしゆでて使う麺なら、水分をしっかり切る。味付きの「焼ビーフン」なら、水分が足りないか、飛ばし過ぎの可能性があります。
今から、デモンストレーションを見せながら仕上がりのポイントも伝えます。
Q3:おすすめの作り方はありますか?
A3:トマトジュースを入れると、アマトリチャーナのような味になります。

材料

ゆでて使う麺

味付きの「焼ビーフン」

池田さんと一緒にビーフンづくりを教えてくださる3人の方にも、おススメの作り方をお聞きしました。

獅子原さん(中央)
油の代りにバターを入れ、キノコ、ほうれん草を入れるキノコバター。パスタみたいですごくおいしいです

谷川さん(左)
おススメは、豚キムチビーフンです

上村さん(右)
豆苗と玉子の焼ビーフンです

「質問ある人?」「はい!」

休み時間にも熱心に質問する児童

いよいよ調理実習

まずは、池田さん、獅子原さんから、焼ビーフンの作り方とコツを聞きます。
野菜は水で洗って食べやすい大きさに切ります。ピーマンは、横に切ると苦味が少なくなるよ。中火で油を温め、肉を入れます。色が変わったらビーフンを入れ、その上に野菜を乗せたら、水を入れフタをして蒸し焼きにします。1分半後、麺をひっくり返してあと1分半待ちます。

焼きが浅ければ、ほぐしてさらに30秒~1分。やりすぎるとカピカピになりますよ~

「入れる順番は、油、お肉、ビーフン、お野菜、水♪」とリズミカルに教えてくれる獅子原さん

できあがった。児童から思わず拍手

今回の材料
キャベツ、ニンジン、白ねぎ、ピーマン、豚肉、ビーフン

慎重に野菜を切ります

「水、これぐらいでええかなぁ…」

「良い感じに焼けてきた」

できあがり。お皿に盛り付けます

「いただきます!」

ケンミン食品さんから、ジャスミン茶の差し入れをいただきました

これから給食という時間にもかかわらず、ワイワイ言いながらモリモリ食べる児童。みんな完食していました

手を合わせて「ごちそうさまでした!」
「楽しかった人?」「ハーイ!」と、全員が手をあげました

お土産に、ビーフンをいただきました。「やったー!」と児童
「お家の人と一緒につくって食べてください。今回つくった焼ビーフンは、どんなお肉でもあうし、お野菜いっぱい入れてもおいしいです。いろんな野菜で試してみてくださいね」と池田さん

☆児童の感想はこちら
カラフルなイラストと共に、感想を書いてくれました

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