2024.07.19こうべの食育 「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」たまねぎの収穫 「神戸っ子農業体験 ル*ル*ル プログラム」 たまねぎの収穫 伊川谷小学校の児童が描いたイラストに色を塗りました 神戸市学校給食会では、未来を担う子どもたちに多様な経験の機会を提供するため、学校給食用の食材を「育てる」「収穫する」「食べる」体験のできる農業体験事業「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」を、農業生産者・JA兵庫六甲・地域・神戸市等との協働で実施しています。 今年度最初の「ル*ル*ルプログラム」は、たまねぎの収穫体験です。 3校での実施を予定していましたが、住吉小学校の子供たちが収穫を体験する予定であった5月27日は、雨のため残念ながら中止となりました。 6月5日と10日は天候に恵まれ、松尾小学校、伊川谷小学校の子どもたちが、それぞれ西区と北区の圃場でたまねぎの収穫を体験しました。 当日の収穫体験の様子を実施日順に紹介します。 実施日:令和6年6月5日(水曜日) 参加校:松尾小学校3年生、4年生 59人 実施場所:西区平野町 協力:平野町農業生産者、JA兵庫六甲 西区での収穫日は良いお天気、暑過ぎず寒過ぎず絶好の収穫日和でした。 生産者の澤田さん、JAの方、給食会職員が協力してテントを立て、子供たちの到着に備えます。 水田の横を通って圃場へ 澤田さんから収穫のコツを聞きます。 「横に寝かせるようにして引っ張れば、簡単に抜けますよ~」 「いっぱい採るぞ~!」 みるみるうちに、たくさんのたまねぎを収穫 児童に混じって校長先生も一緒に収穫 収穫したたまねぎは、ハサミでたまねぎを傷つけないように葉と根を切り落とします。「どの辺を切ったらエエんかな・・・」 「お土産に持って帰るたまねぎは袋に入れてね」 「大きいの選んでいい?」 残りはコンテナへ。たまねぎで一杯のコンテナが10個以上並びました。「軽く土を落として、コンテナを重ねられるぐらいにたまねぎを入れてね~」 終わりの式にて「たまねぎ収穫体験どうだった?楽しかった?」「うん、めっちゃ楽しかった!」「家に帰ったら、カレーを作ってもらって、さっそく食べます♪」 バスの乗り場までの道のりで特殊な車を発見! 「何しとんかな~?」正解は、田植えの前に水田の状態を整える作業「代掻き(しろかき)」でした 今では、当たり前のように食べられているたまねぎですが、いつ頃から食べられているのか、澤田さんが話してくださいました。 江戸幕府の鎖国時代にはまだ食べられていませんでした。明治4年頃、北海道で試験的に初めて作られたという記録があり、そこから、たまねぎは全国に広がっていったそうです。 澤田さんから、皆さんへメッセージ たまねぎがどんなふうにできているのか、よく覚えておいてね。たまねぎは、大きく成長して収穫時期が来ると自然と葉っぱが倒れて、たまねぎ自らが「収獲時期が来ましたよ」と教えてくれます。収穫時期は5月の中旬ぐらいから6月いっぱいぐらいまで。その頃には、みんなの給食にも出てくると思います。たまねぎなどの農作物は、私たち農家が一生懸命作っても、よくできる年もあれば、今年のように不作の年もある。野菜作り、ものづくりというのは本当に大変です。だから、たまねぎを食べるときは今日収穫した事を思い出して、農家の人に感謝して食べてほしいと思います。 子供たちが、当日の感想をそれぞれの個性光る新聞にしてくれました(内容やレイアウトは子供たちが独自に考案) ★子供たちの感想(新聞)はこちら 実施日:令和6年6月10日(月曜日) 参加校:伊川谷小学校5年生 158人 実施場所:北区淡河町 協力:上野丘更生寮 北区での収穫日も晴れ、暑い一日でしたが、時々涼しい風が吹き、さわやかなひと時もありました。 圃場から少し離れたバスの駐車場から、子供たちが徒歩でやってきました 淡河中学校前で集合 長靴に履き替え、収穫準備をします 緩やかな坂を登って圃場へ 圃場までもう一息 上野丘更生寮の方から収穫についてお話を聞きます 「葉の根元を持って、まっすぐ抜くと簡単に抜けますよ~」 「たまねぎを収穫したら、葉と根をハサミで切るよ~」 花が咲いたたまねぎ、通称「ネギ坊主」。おいしくないので収穫しないでね 収穫開始! 前日の雨でぬかるんだ畑でしたが、子供たちがたまねぎを収穫する場所は、比較的乾いたところでした。 上野丘更生寮のたまねぎの栽培のしかたは、9月に、育成用の畑の苗床にたまねぎの種をまき、芽が出るまで育てます。芽が出たら、圃場である畑に植え付け(定植)します。 みんな一生懸命にたまねぎを収穫しました 「なかなか抜けない・・・」 「抜けた!大きい~!」 「この辺抜き終わった。もっと抜いていいん?」 「見て~、リンゴみたい♪」 「抜いた瞬間にきれいに皮がむけちゃった!」 葉と根をハサミで切ります 「こっちもハサミ貸して~!」 お土産用に3つずつ選んで袋に入れます 「大きいたまねぎがいっぱい採れたね!」と声をかけると、「今日たまねぎ持って帰るって言ったら、お母さんが、カレーか肉じゃが作ってくれるって!」と、ある児童。楽しみだね! 上野丘更生寮の圃場には、たくさんの大きなたまねぎが育っており、当日残っているたまねぎを全部収穫して良いとのことでした。子供たちは初め、「え~、こんなにたくさん抜くの?」と言っていましたが、いざ収穫を始めると楽しくなったのか、「もう私の周りのたまねぎ全部抜いた。そっち側のたまねぎも抜いていい?」と、たくさん収穫していました。約30分の限られた収穫体験でしたが、子供たちにとって良い経験になったことでしょう。 ★子供たちの感想はこちら かわいいイラスト入りです Tweet Share