2022.11.22こうべの食育 「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」稲刈り ~飯ごう炊さん編~ ★「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」稲刈り の体験記はこちら。 稲を刈った後の田んぼで、松ぼっくりを使って自分たちで米を炊いて食べました。 収穫し終わった広々とした田んぼで、米を炊く用意をしていきます。 小池さんからご飯の炊き方と、注意することを教えていただきました。 「今から米を炊きます。ふざけてると火傷します。チームワークよくしないと、上手にご飯は炊けません。みんなで注意しながら炊きましょう。 釜(羽釜 はがま)と鍋で炊きます。釜によって味が変わるので、それを体験してね。 それから一釜で7号炊きます。米1合は150グラムですが、炊くと300グラムになるので、かける7で2キロ以上のお米が炊けます。 穴を開けたドラム缶がコンロ代わりになります。神戸米マンの手作りです。このドラム缶でポテトサラダやおみそ汁や、なんでもできます。」 6班に分かれて、それぞれ半分の人は米を洗って、水を量って入れる係。残りの半分の人は窯(かま)を作る係です。 「はい!始めてくださーい!」 米を炊くのに一番大事な釜と鍋です。 使用済みの小さめのドラム缶(窯 かま)がコンロ代わりです。真ん中に松ぼっくりを入れます。効率よく炊けるように、小池さんが工夫されています。 焚きつけ用の松ぼっくりです。松脂(まつやに)という油脂(ゆし)を多く含んでいるので燃えやすいです。乾いて傘が開ききったものを使います。 小池さんが新米のコシヒカリを用意してくださいました。 「お米、流さんようにねー!」 「松ぼっくり、入る?」 「水は何cc?もうちょっとかな?」 セット完了! 「おー!ファイアー!」 「松ぼっくり焼けてる!」 バーナーで火をつけると煙がもくもくと出ました。 「煙がなくなって、オレンジ色の火が出たらOK。松ぼっくりを入れた管から空気を吸ってあったかい空気が上にいくように循環することを煙突化現象といいます。習ったかな?松ぼっくりが少なくなってきたら、くべてね。」 「今から音をよう聞いといて。グツグツグツって言い始めて、最後チリチリチリって言うてきたら、水がなくなってご飯が炊けた合図。火傷せんように気をつけて、火から下ろしてよ。下ろしたら、お釜の底からそっと混ぜ、またフタをして、5分蒸らしてください。」 「炊けたよーー!」 「もちもちの匂いがするー!」 「すごいおいしそう!」 大喜びの歓声があがります。 弁当箱のフタが茶碗代わりです。 「もうちょっと入れてー!」 「次は私ー!」 先生も黙々と食べています。 「おかわりしよー!」 あっという間に減っていきます。 昼食の後は田んぼで遊び、様々な虫やカエルを見つけました。 大きなカマキリを見つけ、みんな興味津々です。 田んぼで遊んだ後は、小池農園こめハウスに移動し、小池さんから様々な米の機械の説明を聞いたり、クイズをしたり、賑やかに過ごしました。 小池農園こめハウス たくさんの今年の新米です。 スズメよけの凧(たこ)です。鷹(たか)の形をしています。 「重いー!持ち上がらへん!」 「このハウスでは、籾を乾燥させる → 籾がらと籾を分ける → 虫や傷んでいる米を取り除いて、30キロの袋に詰めます。ぬかを削って食べられるようにして、JAを通して販売する。 米袋は子ども一人分ぐらいの重さで、みんなが1年で食べる量です。大人はその2倍で2袋食べます。今日君たちは普段の給食の2.2倍も食べました。 少しのご飯であっても、いろんな人がかかわって、頑張って作ってくれている。それを感じてほしいです。」 「最後に、クイズです。これに正解すると、お米をもらえます!」 「やったー!!」 「頑張るー!」 「日本の自給率はどれぐらいでしょう?」 「100%!」 「60%ぐらい?」 「実は、日本では40%しか作られていません。」 ちょっと難しい問題もありましたが、無事に答えることができ、米をもらって帰りました。 ★子どもたちの感想はこちら。 今回もすてきな新聞を作ってくれました。 Tweet Share