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「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」稲刈り

「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」
稲刈り

実施日:令和6年10月18日(金曜日)
参加校:狩場台小学校 4年生 37人
実施場所:神戸市西区櫨谷町(圃場)
協力:農業生産者(小池農園)、JA兵庫六甲 神戸西営農総合センター・櫨谷支店

狩場台小学校4年生の児童が6月に植えたお米の苗が、りっぱな稲に成長しました。
児童がその稲を収獲し、昔ながらのお釜を使って、松ぼっくりを燃料に直火でお米を炊き、味わう体験をしました。
その様子を報告します。

稲刈り

「神戸米マン」改め(?)「米ちゃんマン」こと小池さんと狩場台小の児童は、田植え以来、半年ぶりの再会。「みんな、少し大きくなったね」と小池さん。

「神戸米マン」?「米ちゃんマン」?小池さん

JA兵庫六甲の方々
櫨谷支店の山本さん(左)と福井さん(中央)、神戸西営農総合センターの樋上さん(右)

児童が稲刈り体験をする前に、先生方がコンバインに乗って、現代の稲刈りの方法を体験しました。
人間の力は、0.34馬力と言われていますが、小池さん所有のコンバインは、なんと114馬力!ものすごい勢いで稲を刈っていきます。
4年生のみんなにもコンバインの運転を体験してもらいたいけど、やはり危険だそうです。

「え~、また先生⁈いいなー!」
「ごめんね~」

教育実習中の先生も体験

いよいよ子供たちも稲刈り体験です。

稲を刈る鎌について、小池さんからお話がありました。
「稲刈り用の鎌はノコギリ鎌といい、刃がギザギザになっています。もしけがをしたら痛いし、傷口が治りにくいです。だから、鎌を持っている時は絶対にふざけない。そして稲を刈る時は、必ず親指を上に向けて稲をつかみ、鎌でザクっと切ります。親指を下に向けてしまうと、稲と一緒に切ってしまう可能性があります。みんな、気をつけて作業してね。」

稲刈り用の「ノコギリ鎌」

刃がギザギザ

2人1組で1本の鎌を受け取り、稲刈り作業開始

「たくさん刈るぞ~」

「稲刈りは、あいな里山でやったことある!」

「刈れた稲はコンバインへ持っていくよ~」

はじめはみんな、どう刈ってよいのやら戸惑っている様子でしたが、だんだん要領がわかってきたのか上手になり、サクサクと作業をこなしていました。
「楽しい?」と聞くと、「楽しい~!」「もっと刈りた~い!」という頼もしい言葉。

落ち穂も大事なお米。
残さず拾おうね~

コンバインの中で
脱穀された米粒。
大量です!

稲刈り後の、土が見えている所にワラをばらまくことで、畑の肥料になります

刈り残った稲は、小池さんがコンバインで一気に刈り取ってくださいました

狩場台小では、5年生が校庭で稲を育てているそうで、刈った稲を1束持ち帰り、実際に田んぼで育てた稲と、学校で育てた稲を比較してみるそうです

ご飯を炊く

今回子供たちが刈り取ったのは、もち米。炊いて食べるお米は、小池さんが用意してくれたコシヒカリです。

小池さんお手製の、エンジンオイルの空缶で作ったコンロ

燃料にする松ぼっくり
「松ぼっくりは、拾っておくと、災害など、もしもの時に燃料となって役立つよ!」と小池さん

コンロの煙突に松ぼっくりを45個入れます

「火、つくかな・・・」

うまく火があがりました

うちわであおぐ人、松ぼっくりをくべる人、手分けして「みんなで炊き上げるぞ~!」

「パチパチとか音がしたら炊きあがりの合図だって」 「何か音聞こえる?」

「そろそろ炊きあがるかな?」
「いい匂いしてきた!」

「湯気があがってきたぞ」

「炊きあがった!味見したい人?」

「味見の権利をかけて、ジャンケンだ!」

「やった~、勝った♪」

「もちもちして、甘くておいしい~!」

コンロから少し離れてレジャーシートを敷きます

色とりどりのおかずに炊きたてのご飯を入れて、おべんとうが完成!
どれもおいしそう~

「おいしい~!」

おかわりする人続出!

「全部の班のご飯、食べ比べよ~♪」

お釜が空っぽになりました。

みんなで、「ごちそうさまでした!」

遊びの時間では、子供たちはみんな、カエルやトカゲを探すのに必死

「何かおるかなぁ」

「2人でカエル3匹つかまえたよ!」

「アマガエルもいっぱいいる」

「『カナヘビ』っていうトカゲやで~」

エンジンを止めたコンバインに乗せてもらえることになりました。
みんな大喜びで、われ先にと走ってコンバインに向かいます。

「乗せてもらえるって~!」
「やった~!早く行こ~!」

並んで順番を待ちます

1人ずつ順番に、コンバインの運転席に乗せてもらい、みんなとても嬉しそうでした。

質問タイム

Q1.「赤飯はどうやって炊くのですか?」
A1.「赤飯を食べる前日に小豆をたいて、その煮汁を蒸したお米にかけると、お米が赤く染まります。」

Q2.「神戸市で、一番多く作られている米の種類は何ですか?」
A2. JAさんが答えます。「コシヒカリです」

今年の夏、「令和の米騒動」と言われるほどお米が不足しました。近年の猛暑の影響で米が白濁したり、不作であったりというのが原因のようです。小池さんをはじめ、米農家の方々は、それでもめげずに毎日農作業に精を出し、暑さに強い米の新種を育てて、がんばっておられます。ご飯を食べるときには、みなさんに感謝して食べましょう。

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