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給食のイチおぃしぃ

たけのこ(筍)

春が旬の食材、「たけのこ」を使った給食が、提供されます。
小学校 ・・・ 4月「若竹に」、 5月「たけのこごはん」・「若竹じる」
中学校 ・・・ 4月「たけのこごはん」
『竹の旬』という意味から漢字では「筍」と書きます。
「たけのこ」とは、竹の地下茎の節から出る若芽のことです。
給食で使用するたけのこは、“孟宗竹(もうそうちく)”という竹の種類です。一般に広く食べられているたけのこは、ほとんどが孟宗竹です。
他に食用として、「淡竹(はちく)」、「真竹(まだけ)」、「根曲がり竹」などがあります。

「若竹に」

若竹じる

一緒に調理する「わかめ」も春が旬です。たけのことわかめを組み合わせた春らしい料理と言えます。
わかめにはカルシウムやミネラルが豊富に含まれています。

神戸の給食では具とごはんを自分で混ぜるセルフスタイルです。

 

たけのこが柔らかく、おいしく食べられる時期は、芽が土の中から出ているか出ていないかぐらいの状態のときですが、孟宗竹は成長が速く、1日に十数センチも伸び、10日もすれば「竹」に成長してしまいますので、収穫時期がとても短いです。

 

土から出ていないたけのこを探すのは素人では難しく、手やクワなどで1本、1本ていねいに掘り出さなければいけません。
そして、たけのこは掘った瞬間から鮮度が落ちていきますので、すぐに皮をむいてゆでなければ、えぐみがどんどん増えて美味しくなくなります。
※えぐみ・・・アクが強くて、のどや舌がいがらっぽく感じる味。渋味、苦味など。

 

給食では、旬の一番おいしい時期に収穫し、水煮にしたものを使用します。

◆たけのこ(孟宗竹)の特徴
・種 類   竹は意外にもイネ科です。イネ目イネ科タケ亜科タケ類に属します。
・見た目   茶色のビロードのような毛が生えた皮に包まれています。この皮はイノシシやキツネなどの動物に食べられないように、タケノコを守る役割があります。
・収穫時期  3月中旬から5月にかけて
・生産地   九州・四国から東北南部まで採れます。特に有名なのは京都洛西産のものですが、兵庫県でも姫路市太市地区が名産地といわれています。
・味、食感  大型で肉厚、実は白く柔らかで、えぐみも少なく、甘味を含んだ独特のうまみと、歯ごたえがあります。吸い物や和え物、煮物、揚げ物などに利用されます。

◆あれこれ
・竹の花
孟宗竹は60年~120年に一度、花が咲くと言われています。イネ科の植物なので、竹の花も、イネの花に似ています。そして花が咲くと、竹は一斉に枯れてしまいます。 竹は1本1本生えているように見えますが、地下茎でつながっています。そのため、枯れるときは竹林全部が枯れます。50年ぐらい前、一斉に竹が枯れたことがあり、そのときは竹不足になりました。なぜ花が咲くと枯れるのかは、まだ原因がわかっていません。
・「たけのこ」からいつ「竹」になる?
たけのこが成長していくにつれ茶色い皮がはがれて落ちていきます。全部落ちきったら「竹」になります。
・水煮の白い粒々
たけのこの水煮の中に、よく白い粒のようなものが入っています。これはたけのこの栄養成分の一つである「チロシン」というアミノ酸の一種です。水に溶けにくいので白い粒々で残っています。疲労回復やストレスの緩和、脳を活性化してやる気や集中力を高めてくれるなどの効能があると言われていますので、食べても健康によいものです。

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