カミカミビーンズ 2021.06.15 「カミカミビーンズ」は、神戸市の栄養教諭がオリジナルで考えた「カミカミ献立」のひとつです。 いった大豆とシラスを甘からいタレで味つけし、いりゴマを振っています。 ひそかな人気料理のひとつです。 そして、この献立には大きな目的が2つあります。 まずひとつめは“かむ”ことです。 6月の「歯と口の健康週間」にちなみ、給食に取り入れています。 最近の子どもたちはやわらかいものを食べることが多くなり、もっと固い物をよくかんで食べてほしいとの思いから“よくかむための献立”として作ったのが「カミカミビーンズ」です。 よくかんで食べると、たくさんいいことがあります。 もうひとつは食材です。 一般的に、1日に100gの「豆・豆製品」をとることが推奨(厚生労働省)されている一方、日本人が実際に食べているのは平均で60g足らずです。 神戸市の学校給食では少しでも豆類を食べることができるように、よくかむための「カミカミ献立」に豆料理を取り入れてきました。 「カミカミビーンズ」はかめばかむほど、大豆のほんのり甘いおいしさがじんわりと広がります。 大豆にシラスをたすことで、高たんぱく、高カルシウムの栄養満点の料理となっています。 厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査報告のページへ カミカミ献立 カミカミビーンズの他にも、よくかむための献立がありますのでご紹介します。 ・カミカミビーンズ ★☆ ・田作り風(お正月料理) ★☆ ・さつまいもとだいずのかりんとう ☆ ・小えびのからあげ ☆ ・だいずとにぼしのいそあえ ・小魚の米粉あげ 〇にぼし(煮干し) <田作り風、だいずとにぼしのいそあえ、小魚の米粉あげ> “にぼし”は字のとおり、かたくちいわし(片口鰯)や、まいわし(真鰯)などの稚魚を煮て、乾燥させたものです。 神戸市学校給食ではかたくちいわしのにぼしを使用しています。 出汁(だし)をとるためによく使いますが、栄養成分がたくさん含まれていて体に良いため、そのまま食べる献立を実施しています。 たんぱく質、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンなどが特に多く含まれていますよ。 〇小えび <小えびのからあげ> えびは尻尾や殻を捨ててしまうことが多いですが、実は栄養がたくさんあります。 殻がついたままを食べることで、カルシウム、キチン、アスタキサンチンなどが多くとれます。 油でカラッと揚げているので、香ばしくておいしいです。 ・キチン ・・・ 動物性食物繊維でおなかの調子を整えてくれます。 ・アスタキサンチン ・・・ 赤色の天然色素の一種で、エビやカニが赤いのはアスタキサンチンがあるからです。高い抗酸化作用で身体を守ってくれます。 ★ cookpad「神戸市学校給食レシピ」に掲載しています。 ☆ 「懐かしくて新しい 神戸の給食レシピ」本に掲載しています。 神戸市教育委員会では、cookpadに「神戸市学校給食レシピ」を掲載しています。 また、京阪神エルマガジン社から「懐かしくて新しい 神戸の給食レシピ」本が発売されており、今回のカミカミ献立も一部掲載されています。 Tweet Share