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  • こうべの食育

「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」稲刈り

 
 

子どもたちに、食についての様々な経験の機会を提供するために、学校給食用の食材を「育てる」「収穫する」「(学校給食で)食べる」の3つの「る」を体験する「神戸っ子農業体験 ル*ル*ルプログラム」を実施しています。
なぎさ小学校4年生の子どもたちが、6月に自分たちで植えた稲を刈り取る体験をしました。指導は6月に引き続き、神戸市西区櫨谷町(はせたにちょう)の農業生産者・小池 潤さんです。
★6月の田植えの様子はこちら
今回は、稲を刈った後の田んぼで、松ぼっくりを使って自分たちで米を炊く体験もしました。

さわやかな秋晴れの、稲刈りにはもってこいのお天気になりました。
稲の穂は、たわわに実り、とても重そうです。

待ちに待った稲刈りの日です。
「すごい育ってるー!」
「お米できてるー!」
子どもたちは大喜びです。

 

米の味方!
「神戸米マン」(小池さん)

 

最初に小池さんから、稲のことや稲の刈り方についてのお話を聞きました。そして鎌を使うので、安全のために使い方をしっかりと習いました。

「半年ぶりですねー!6月に田植えをして以来ですねー!稲刈りを楽しみにしていた人!」
「はーーーい!」
「3本の指で、3本の苗を植えたのを覚えてますか?」
「はーい!覚えてるー!」

「3粒の米から3本の苗に、そして今は20~25株ほどに増えています。不思議ですね。3粒が2000~2500粒、お茶碗一杯分に増えています。
日本ではずっと昔からお米を主食としています。なぜずっとそうしているか。日本はお米を育てるのに適した地域でもあるし、3粒でお茶碗いっぱい食べることができ、お腹をいっぱいにすることができるからです。お腹減った、減ったとならないように、お腹が減ったらお米を食べるという文化が残っています。
お米は2回収穫できるところもありますが、この辺ではほとんど1回しか収穫できません。今日は大事に収穫しないと、ご飯が食べられません。みんなで協力して収穫しましょう!」

「今日は刃物を使うので、くれぐれも気をつけてください。お友達の体をきずつけないようにしてくださいね。
 収獲する時の注意点は、稲を持つときは、親指を上にして利き手と反対の手で株の根元近くを持ってください。利き手で鎌(かま)を持って、根元に刃をあてて、手前に引くと切れます。
 なぜ親指を下に向けたらダメかわかりますか? 親指を下に向けると、稲と一緒に鎌で切ってしまいそうになるからです。絶対に下向きにしないでください。
 刈ったら、まとめてコンバインまで持ってきてください。」

のこぎり鎌

「親指を上にしてにぎってねー!」

 

「気をつけて持ってね。」

 

先生の号令で始めます。
「では、稲刈りスターーート!!」

2人1組になり、前の人が刈って後ろの人に渡し、コンバインまで持っていきました。

「採れたよー!」

かがむと子どもたちがすっぽりと隠れます。

「ここにまとめて置いとくよー。」

「ちょっと持ちにくいなぁ。」
山ほど抱えて落ちそうです。

落ちている穂も全部拾います。
どれも大事な米です。

神戸米マンは大忙し!

たくさん収穫したので重たそうです。
「まだかなー。」

「今からコンバインで籾(もみ)を分けるところを見せます。このコンバインは114馬力あります。馬114頭分。だいたい、なぎさ小学校の全校生徒で引っぱるぐらいの力があります。
今回刈ってもらったお米は、だいたい1トンぐらいあるかな。みんなが頑張ってくれたので、すごくたくさん採れました!」

ゴォー!という音と共に、籾がトラックへどんどん入っていきます。

「うわー!すごいーー!」

先生がコンバインの運転にチャレンジしました。
「先生ー!先生ー!頑張れー!」
最初は恐る恐る運転しておられましたが、子どもたちの声援に押されて、上手に刈り取ることができ、子どもたちから拍手がわきました。

稲を刈った後に、アオサギが飛んで来ました。
稲に隠れていた虫やカエルなどが、稲を刈られて慌てて逃げ出してきたところを捕まえて食べます。
探し回らなくても、待っていればエサが食べられることを知っているんですね。かしこいですね!

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